これから投資にチャレンジしようと考えてはいるものの、投資で失敗しないか、自分は投資家としてやっていけるのだろうかといった不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
投資には思い切った決断をする力と、いさぎよく損切りをする諦めのよさが必要になるので、メンタルの状態を一定に保つことができる人のほうが有利ともいわれています。
今回は投資の初心者に向けて、投資家に向いている人・向いていない人のそれぞれの特徴、そして初心者におすすめの投資方法を解説していきます。
投資家に向いている人の特徴は?
まずは、どんな人が投資家に向いているのか、多くの投資家に共通する特徴をご紹介します。
自分に自信をもっている
失敗を重ねながら結果を出していくことで、徐々に自信がついていくようになります。
自分に自信がもてなければ、大事な判断をくだすことができずに損をしてしまう可能性があります。
根拠のない自信は失敗のもとですが、いざというときに決断できる心の強さをもっておいたほうがよいといえるでしょう。
決断力・判断力に優れている
決断力・判断力に優れていることは、常に価格が変動する投資の世界ではとくに必要な要素だといえるでしょう。
投資では、損切りなどの重要な決断を迫られる機会がやってくることが多くあります。
大事な場面で最適な判断をくだすことができれば、大きな損失をこうむることもなくなるでしょう。
何事にも好奇心をもてる
どんなことにも好奇心をもてるという人は投資家に向いています。
とくに株式投資は社会情勢に大きく影響されるため、最新のニュースを常にチェックする必要があります。
AIや政治、税金といったさまざまな分野に興味をもち、知識を得ようとする人のほうが成功しやすいといえるでしょう。
中長期的な視野をもって計画的に行動できる
株式投資の場合、時間を置いたら高値になったというケースはそれほど珍しいことではありません。
また不動産投資でも、中長期の物件運用で安定した家賃収入(インカムゲイン)でしっかりと利益を得ているという投資家が多いです。
短期的な利益を求めない
投資は、すぐに結果を実感できないことも多いです。
日々の価格変動に一喜一憂し、感情的になってすぐに行動してしまうと大損害につながることがあります。
とくに短期トレードの場合は価格が上下しやすく、冷静に局面を見極める力が求められます。
情報収集力・分析力がある
自分に都合のよい情報だけでなく、リスクをともなう情報についてもしっかりと集め、情報を分析することが重要になります。
株価や景気など、さまざまな情報をもとに最適な判断をくだす必要があるため、常にアンテナを張っておく必要があります。
失敗したときの反省を次に活かせる
状況によって、せっかくの売り時を見逃して売却損となってしまったというトラブルが起こることもあるでしょう。
しかし、どんな人も一度は失敗するものであり、失敗しなければ学びは得られません。
失敗経験を今後に活かそうと考えられる前向きな性格な人は、投資の世界でも成功しやすいといえます。
投資家に向いていない人の特徴は?
ここまで投資に向いている人の特徴を解説してきましたが、以下のような人は投資家には向いていないといえるでしょう。
ギャンブル好き
投資で失敗しないためには、中・長期的な戦略を立てて機会をねらうのがベターです。
一発逆転をねらっているギャンブル好きの人が投資をはじめた場合、ハイリスク・ハイリターンの投資を選びがちとなり、大損する可能性が高くなります。
無駄遣いが多い
無駄遣いが多いと、投資への軍資金を十分に準備することができません。
一度投資で成功したとしても、無駄遣いにより再投資が難しくなってしまいます。
勉強が嫌い
勉強が嫌いな人も、投資家には向いていません。
投資では常に最新情報を得たり勉強したりするという努力が必要であり、さらにそれを続ける忍耐力も求められることが多いです。
お金への執着心が強い
お金への執着心が強い場合、損失拡大を防ぐための損切りを決断するタイミングを逃しがちです。
投資は冷静な判断力が重要であり、お金への執着心は判断力をにぶらせる要素となってしまいます。
行動派(当たって砕けろ精神)
ギャンブル好きやお金への執着が強い人は、「当たって砕けろ精神」をもっていることが多いです。
行動力も大事な要素ですが、根拠もなくがむしゃらに行動してしまうと思わぬ損をしてしまいがちです。
人の意見に左右されやすい
「あの銘柄を買ったほうがよい」といった他人の意見に左右されやすい人は、投資家にあまり向いていないといえます。
世界情勢は常に変化し、投資はその影響を強く受けます。
おおまかな予想はできても、絶対的な正解を知っている人は誰もいませんので、最終的には自分で判断する必要があります。
優柔不断
優柔不断な人は、投資のタイミングを逃しがちです。
前述のとおり、投資では損失を拡大させないように損切りをおこなわなければならないことが多々あります。
引き際を決められず、いつまでも好転を待ち続けた結果、大損してしまうケースも少なくありません。
手持ちの資金が少ない
手持ちの資金が少ない場合、投資をせずに貯金に励んだほうが無難です。
もし投資で大きな損をしてしまった場合、自己破産となってしまう可能性もあります。
万が一のことも考えて、投資は生活費に影響のない資金(余剰金)を使っておこなうのが基本といわれています。
初心者におすすめの投資方法は?
上記のように、投資に向いていない人も一定数いますが、初心者向けの投資なら失敗するリスクも比較的低いです。
ここからは、初心者におすすめの投資方法を6つご紹介します。
不動産投資
区分マンションなど、収益性の高い物件を投資用に購入・賃貸に出すことで、安定した家賃収入を得るという投資方法です。
家賃収入からローンを返済していき、ローン完済後には家賃収入だけが入るようになります。
また、首都圏の駅近物件はコロナ禍でも高い需要が続いています。
新築物件は難しいものの、中古物件であれば比較的挑戦しやすいでしょう。
投資信託
投資家から集めた資金を投資のプロ(投資信託会社)が提案・運用・管理してくれるという投資方法です。
お金の専門家におまかせできるので、着実に資産を増やせます。
株式投資
株式投資は、これから業績が伸びそうだと予想される会社の株式を購入し、定期的な配当金や株主優待などの利益を得るという投資方法です。
業績が下がりそうだと判断した場合には、損切り対策で売却します。
数万円という少額からはじめることができ、中学生~高齢者まで幅広い年齢層の人が株式投資をおこなっています。
ポイント投資
クレジットカードやポイントサイトで得られる「ポイント」を利用して投資をおこないます。
普段の買い物などで得たポイントで株式や投資信託を購入します。
現金や口座開設が不要なケースが多いため、気軽にはじめることができる点がメリットです。
日本国債
国が発行する債券を購入し、預入期間分の金利で利益を得るという投資方法です。
基本的に金利は低めで預入期間は1年間となりますが、元本保証が設定されているのがメリットでしょう。
ローリスク・ローリターンのため、多くの人が購入しています。
ソーシャルレンディング
インターネット上でソーシャルレンディング事業者が出資金を募り、賛同した投資家から集めた出資金を企業などへ貸し付け、その利息を投資家へ分配するという投資方法です。
予定利回りが決定されているケースが多いため、比較的簡単に挑戦することができます。
まとめ
投資家に向いている人の特徴として、好奇心がある、冷静に判断できるといったものが挙げられます。
反対に、ギャンブルが好きな人や優柔不断な人は思わぬところで損をしてしまう可能性があります。
人によって向き・不向きはありますが、今回ご紹介した投資方法はどれもリスクが少ないものばかりなので、自分の性格を考慮しつつ、興味のあるものにチャレンジしてみてください。