不動産相続時のトラブル対策

不動産相続時のトラブル対策

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一般的に、相続財産の中に不動産があると、相続時にトラブルになってしまう可能性が高いと言われています。

その理由や対策方法について、ここでご説明しましょう。

不動産相続でトラブルが起こりやすい理由は相続人選びと評価の難しさ

遺産相続をする際、そこに不動産相続が含まれるとトラブルが起こりやすいという理由としては、おもに以下の2点が挙げられます。

  • どの相続人が不動産を相続するかでもめる
  • 不動産の評価をどうするかでもめる

相続人が複数いる場合どの相続人が不動産相続をするかでもめる

遺産相続において、現金や預貯金のみの相続のみとなる場合は、それをきちんと遺言書の内容や、遺言書がない場合は法定相続分の割合にのっとって、きちんと1円単位で分割することが可能です。

しかし、たとえば預貯金はほとんどなく、相続財産としてもっとも大きな存在となるのは自宅というような場合、「誰が不動産相続をするのか」という点でトラブルになるケースが多いです。

不動産相続も相続人全員で平等にやろうと考えると共有名義で相続することになりますが、これは将来的な不動産売却や賃貸などの処分をする際の手続きが面倒となるため、おすすめはできません。

そのため、基本的には相続人のうち1人が不動産相続をする代わりに、その相続人が他の相続人に対して「代償金」を支払い、相続財産の不均衡をなくすという方法を取ることが多いです。

しかし、この代償金を決める基準となる「相続する不動産の評価」にも、難しいところがあります。次はそれについてご説明しましょう。

不動産の評価方法は複数あるためどれにするかでもめやすい

相続する不動産の金銭的な価値を算出するための評価方法は、ひとつではありません。

評価方法の基準としては実勢価格、相続税路線価、固定資産税評価額などが挙げられますが、どれを選ぶかによって評価額に大きな差が出ます。

不動産相続をする相続人としては、実勢価格の7割程度で済む固定資産税評価額などの評価方法を選びたいと考えますが、逆に他の相続人にとっては、代償金の金額をアップさせるためにも、実勢価格での評価を選びたいと考えます。

このように、各相続人が「自分の立場にとって都合のいい評価方法を選びたがる」という点でも、不動産相続はトラブルが起こりやすいのです。

不動産相続時のトラブル対策は弁護士に依頼するのがおすすめ

相続財産の中に不動産が含まれている場合、誰が相続するか、相続する不動産の価値はどのような評価方法で決めるか、などといった点で当事者同士だけではなかなか話がまとまらないケースが多々あります。

相続財産の中に不動産が含まれている場合は、早めに弁護士に遺産分割協議を依頼するのが一番のおすすめです。

弁護士なら法のプロとして、これまでの数々の事案をもとに適切なアドバイスをしてくれるので、素人だらけの相続人同士の話し合いよりもまとまりやすく、トラブルを未然に防げる、あるいは最小限に抑えられる可能性が高くなります。

ぜひ、遺産相続、不動産相続分野を得意としている弁護士を探してみましょう。

不動産を相続した人は不動産投資を検討してみるのもおすすめ

不動産を含めた遺産分割終了後、不動産を相続した人がその家に住み続ける訳ではない場合には、その不動産を生かすために不動産投資を検討する、という方法がおすすめです。

せっかく不動産を相続しても、誰も住まない空き家の状況が続くと不動産が劣化してどんどん資産価値が落ちてしまいます。また、行政に「特定空き家」と認定されてしまうと固定資産税の額もハネ上がってしまうというリスクもあります。

不動産は誰かが住んでこそ生かされるものですから、自分たちが済まないのであれば、投資物件として賃貸にすることを検討してみましょう。

古い物件であってもリフォームやリノベーションをすることで、見映えのいい賃貸物件として生まれ変わらせることも可能です。

不動産相続の難しさを理解し早めの対策を

相続財産に不動産が含まれている場合は「誰が不動産を相続するのか」「その不動産の価値をどんな評価方法で決めるのか」などについて相続人間で意見が食い違い、トラブルに発展することは少なくありません。

こうしたトラブルを未然に防ぐ、あるいは最小限に抑えるためには、遺産相続・不動産相続に強い弁護士の力を借りて、プロのアドバイスのもとで相続人の意見をまとめる、という対策方法を早めにとるのがおすすめです。

無事に遺産分割が終わり、不動産を相続した場合は、その不動産を今後も生かすために不動産投資に回すことも検討してみましょう。

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