不動産投資物件を選ぶ場合、坪単価をみて厳選することがあります。ですが、坪単価と一言で言っても、さまざまな相場があります。 今回は坪単価の相場を構造別、地域別で紹介します。
目次
アパートの構造ごとで坪単価は異なる
アパートには、木造、軽量鉄骨、鉄筋コンクリートといった、いくつも構造があります。この構造によって坪単価も変わってきます。
木造アパートの坪単価は約40〜60万円ほど
木造アパートの場合、坪単価は40〜60万円ほどとされています。この価格は、各アパートのなかでも最も安価なため、アパート経営のなかでも木造のアパートは多く存在しています。
また建築費用も安く収まるため、坪単価、建築費用を安く抑えたいというオーナーの場合は、木造のアパート経営が適しています。
軽量鉄骨の坪単価は約50〜80万円ほど
軽量鉄骨の場合、坪単価は50〜80万円ほどが相場とされています。 軽量鉄骨とは、木造と鉄骨の間に位置しており、建築費用は木造よりも高くなっています。
鉄筋コンクリートの坪単価は70〜110万円ほど
鉄筋コンクリートの坪単価は、他の2種類の構造よりも高くなり、70〜110万円ほどとなっています。コンクリートのため、当然、木造よりも頑丈で耐久性に優れており、そのメリットでも入居者や家賃収入も見込めます。 ですが、建築費用も多くかかるため、初期投資を抑えたいオーナーには向いていません。
坪単価は都道府県によっても変わってくる
坪単価は構造だけでなく、都道府県によっても変動します。
東京都の坪単価は最大90万円ほど
東京都の坪単価は、鉄筋コンクリートで最大90万円前後とされています。木造では60万円前後で、これも他の地域と比べると高い坪単価です。同時に建築費用も高くなりますが、他の地域よりも大学やオフィスが多くあるため、市場のニーズが高く、きちんと空室対策などを行っていけば、高い利回りが期待できます。
大阪府の坪単価は最大70万円ほど
西日本を代表する大都市である大阪府。この地域の坪単価は、鉄筋コンクリートで70万円ほど、木造アパートの場合では50万円前後となっています。大阪の中心地になるにつれ、坪単価は高くなっていきますが、郊外を選べば比較的に坪単価を安価で抑えられます。
福岡県の坪単価は最大60万円ほど
福岡県の場合、坪単価は鉄筋コンクリートで60万円、木造アパートで50万円ほどとされています。福岡の場合も、東京、大阪同様に、中心部になればなるほど、高くなる傾向にあります。そのため、郊外を選ぶことで坪単価を安くすませられます。
北海道の坪単価は最大50万円ほど
北海道の坪単価は鉄筋コンクリートで最大50万円、木造の場合は40万円ほどが相場とされています。東京、大阪、福岡よりも全体的に坪単価が安いのが特徴です。
土地選びはアパート経営で最重要
アパート経営で重要になってくるのが、土地選びです。アパート経営は家賃での収入「インカムゲイン」と売却時に得られる収入「キャピタルゲイン」という2つの収入源で運営していきます。
いずれの場合も土地選びが重要です。家賃を得るためには空室リスクを避ける必要があります。そのため、ニーズが高い土地を選んで安定的な収入を得る必要があります。
また、売却時に得られる収入も土地のニーズが高いであれば、価格が高い状態で売却ができます。そのため、坪単価も含め、土地選びをしっかりと行う必要があります。
不動産投資物件は坪単価相場を考慮して選ぶ
不動産投資は、物件の利回りを指標として収益を生んでいきます。
利回りとは、
・想定家賃収入÷物件購入額
から求められます。高利回りを求めるためには、物件の購入額を抑える必要があります。そのため、購入額に直結する坪単価を考慮して、物件を選ぶようにしましょう。