アパートを経営するうえで必要になる資格はありません。ですが、取得しておくことで役に立つ資格もあります。 今回はアパート経営を有利に進めるために役立つ資格を紹介します。
目次
宅地建物取引士は多角的に不動産知識を学べる
「宅建」と呼ばれている資格が宅地建物取引士です。不動産業者の場合、必ずこの宅建の有資格者が在籍しています。 宅建を取得するには、民法や宅建業法をはじめとした法律、不動産の種別や構造といった不動産に関する知識を多角的に備えておく必要があります。 これらの知識を備えておくことは、自分がアパート経営する際にも取引を効率的かつ安全に進められます。
宅地建物取引士の合格率は15〜17%
宅建の合格率は、15〜17%と比較的低い数字です。ですが、しっかりとテキストなどを活用して勉強しておけば、本職を持っているサラリーマンの方でも資格取得に繋げられます。
不動産実務検定ならその場で合否判断が出る
これまでは「賃貸経営実務検定」と呼ばれていたのが、不動産実務検定です。これは宅建のような国家資格ではありませんが、不動産取引を安全に行ううえで役立つ資格です。 この検定は、パソコンによって受験できるため、ほぼ毎日開催。その場で合否判断がくだされるため、手軽に受験できます。
おすすめは2級
不動産実務検定には1級、2級が用意されており、1級の方が難易度は高くなります。 アパート経営のために資格を取得するなら、まずは2級からはじめてみましょう。 2級は、アパートやマンション経営に必要不可欠な法律、税関係、賃貸借契約の方法や締結の流れなど、賃貸経営に必要な知識を学べます。
ファイナンシャルプランナーで資産運用を学ぶ
ファイナンシャルプランナーとは、アパート経営に必要な資金繰りの方法、リスクヘッジ、税関連、相続といった、お金に関する知識が備わる資格です。 アパート経営を続けるうえで必要不可欠である、資金繰りの知識を学べるため、リスクマネジメントにつながり安全なアパート経営が期待できます。
マンション管理士は先々を考えると取得がおすすめ
アパート経営をはじめてから、その後マンション経営を行う人も多くいます。そのため、アパート経営をはじめた段階から、マンション管理士の資格取得を検討してみましょう。 マンション管理士とは、マンション管理をするうえで必要な規約の作成や修繕計画の作成、居住者トラブル、管理費用滞納への対応といった、マンション経営に関わる諸々のトラブルなどに対処できる資格です。
マンション管理士はアパート経営にも転用できる
マンション管理士は、マンションで発生する設備トラブルや入居者の管理・トラブルへの対策といったことを学べます。この知識は、そのままアパート経営に転用できるため、アパート管理にも役立ちます。
管理業務主任者はニーズが高い
管理業務主任者とは、マンション管理士同様、マンション管理に関わる資格です。
管理業務主任者が行う業務は、マンション管理業者が行うマンション管理に関する事項を、該当マンションの管理組合に対して行うことです。
マンション管理業者は、30のマンション管理組合につき1名以上の管理業務主任者を設置しておく必要があり、管理業務主任者はニーズも高い資格です。
マンション管理士同様、建物や設備に関する知識や管理組合のお金周りの知識を学べるため、アパート経営にも活かせます。
資格を取得してアパート経営を有利に進めよう
アパート経営には特別な資格は必要ありません。ですが、宅地建物取引士や不動産実務検定といった資格を取得しておくことで、アパート経営を安全かつ有利に進められます。本業を持っているサラリーマンの方でも、時間をかければ合格に近づけるので、アパート経営を始める前に腰を据えて資格取得に向けた勉強を進めましょう。