不動産投資のエリアを検討する際、都心部や関西圏など、日本の主要エリアに絞る方も多いのではないでしょうか。
しかし、ある程度まとまって資金がなければ大都市圏への投資は難しいのが現状です。
そこで今回は、大都市圏以外の不動産投資に向いている地域の1つである沖縄県について解説します。
沖縄県の家賃相場やおすすめのエリアなども紹介していきますので、興味をおもちの方はぜひ参考にしてください。
目次
沖縄は不動産投資に向いている?
おすすめできる理由はたくさんありますが、まずは沖縄の基本情報についてまとめましたので、参考にしてみてください。
人口 | 145万人(2020年6月時点)今後も増加が見込める |
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家賃相場(那覇市) | 1R、1K:5.03万円 1DK、2DK:6.46万円 2LDK、3DK:10.73万円 |
賃貸需要 | 高い |
平均年収 | 310万円(那覇市) |
家賃相場が低く、人口増加も見込めるため、大都市だけではなく、沖縄も不動産投資に向いているエリアといわれています。
沖縄で不動産投資をおすすめできる4つの理由
沖縄での不動産投資がおすすめの理由として、主に以下の 4 つが挙げられます。
- 賃貸需要が高い
- 不動産投資の種類が豊富にある
- 今後も人口の増加が見込まれる
- 観光需要が旺盛
上記について詳しく見ていきましょう。
賃貸需要が高い
沖縄は、東京や関西圏などに比べて持ち家比率が低く、マンションやアパートの需要が高いです。
ワンルームマンションや1LDKなどの単身者向けの物件はもちろんですが、ファミリータイプの広いマンションや一軒家のニーズも常にあります。
持ち家比率は年収が上がるに連れて高い傾向にありますが、沖縄の平均年収は全国的に見て低い水準です。
今後、劇的に平均年収が上昇することは期待できないといわれているため、沖縄の高い賃貸需要は続くといえるでしょう。
不動産投資の種類が豊富にある
沖縄は不動産投資の種類が豊富にあります。
費用や立地面などで選ぶ投資法は異なりますが、一般的に以下のような投資方法があります。
リゾートマンション
リゾートマンションの1室を購入し、賃貸収入を得る不動産投資のことです。
一棟投資に比べて少ない資金で始められるので、費用負担が少ないのが特徴です。
コンドミニアム
分譲マンションを購入し、賃貸収入を得る不動産投資のことです。
オーナーが使いたいときは自分で使用し、自分が使わないときは賃貸収入を得られます。
軍用地
軍用地を購入し、国からの借地料を受け取る投資法のことです。
借り手が国なので、安心して投資をおこなうことができます。
民泊運営
旅行客相手に宿泊施設を提供して収入を得ます。
人気が出れば、安定的な収入が見込めるようになります。
駐車場経営
沖縄は観光が主要産業なので、一定の需要を高い確率で取り込めるのが駐車場経営のメリットです。
トランクルーム経営
収納しきれない荷物の置き場所としてスペースを提供し、利用料金を受け取る投資法です。
沖縄は高温多湿のため、一定のニーズがあるといわれています。
今後も人口の増加が見込まれる
沖縄は、日本で唯一人口が自然増加している都道府県で、2025年頃までは安定的に人口が増加するといわれています。
人口が増加すれば、当然賃貸物件に対するニーズは高いといえます。
観光需要が旺盛
沖縄は、北海道や京都などと並ぶ日本有数の観光地です。
沖縄にはさまざまな観光資源があり、当面の間は人気が落ちるようなことはないといえるでしょう。
沖縄で不動産投資をする前に確認したい5つの注意点
沖縄で不動産投資をするメリットはたくさんありますが、事前に確認しておくべき注意点もあります。
- 家賃相場は総じて安め
- 建設やリノベーション費が高くなりがち
- シャワーのみ物件が多い
- 雨や台風、潮風やシロアリ対策が必須
- 沖縄県は車社会
上記5つについて、しっかり確認するようにしましょう。
①家賃相場は総じて安め
沖縄の家賃相場は、総じて安めです。
冒頭の表でまとめましたが、主要都市の家賃相場と比べると非常に低いため、利回りの高い物件を選ばないと投資資金を回収できなくなるおそれがあります。
②建設・リノベーション費が高くなりがち
沖縄での建設やリノベーションは、その費用が高くなりがちです。
沖縄は台風が多く、木造住宅では耐えられないため、鉄筋コンクリートの建物を建てる必要があるからです。
木造住宅に比べ、鉄筋コンクリートの建物は丈夫ですが、その分費用がかさみます。
このように建設費やイノベーション費用が高くなりがちなので、事前に確認するようにしましょう。
③シャワーのみ物件が多い
日本のなかでは珍しく、沖縄はシャワーのみの物件が多いです。
高温多湿の気候なので、バスタブがなく、シャワーのみでお風呂を済ませる人が多いためです。
シャワーのみの物件が多いことも、事前に確認しておくべきポイントの1つといえるでしょう。
④雨・台風・潮風・シロアリ対策が必須
前述のとおり、沖縄は高温多湿の気候のため、湿気対策が非常に重要です。
また台風や潮風などもあるため、各種災害対策も必要でしょう。
定期的にやってくる自然災害に備えて、しっかりとした内容の保険に入っておくことも必須といえます。
⑤沖縄県は車社会
モノレールなどの交通網が発達してきましたが、沖縄での生活には車が欠かせません。
車がないと買い物など非常に不便になりますので、沖縄で賃貸経営をおこなうのであれば、駐車場は非常に重要なポイントになります。
駐車場がないと借り手が集まらない可能性がありますので、しっかり現地調査をおこない、需要を確認するようにしましょう。
沖縄での不動産投資におすすめのエリア
ここからは、沖縄での不動産投資におすすめのエリアについて解説していきます。
- 那覇市
- 浦添市
- 豊見城市
- 糸満市
- 軍用地
上記5つのエリアの特徴を詳しく見ていきましょう。
那覇市
那覇市はいわずと知れた沖縄の主要都市です。
物件の需要が沖縄のなかでもとくに高く、平均家賃も年々上昇しており、今後も高い観光需要が見込めます。
沖縄県での不動産投資を検討するのであれば、まずは那覇市を検討対象に入れるようにしましょう。
浦添市
浦添市は、那覇市に隣接したベッドタウンです。
浦添市から那覇市までは車で20分ほどであり、非常に便利なエリアになります。
また、58号線や330号線、パイプラインなどの主要道路もとおっており、那覇市以外への移動にも優れています。
2019年に大型ショッピングモールがオープンしたこともあり、生活するにも非常に便利な地域のため、不動産投資にもおすすめです。
豊見城市
豊見城市は、那覇市の南側にあるエリアです。
那覇空港に近く、人口も今後増えることが期待されているため、将来を見据えた投資に適した地域といえるでしょう。
糸満市
糸満市は、将来を見据えた投資をおこなうのであれば非常におすすめのエリアです。
糸満市は沖縄最南端に位置し、「ひめゆりの塔」でも有名なエリアになります。
1R・1Kの平均家賃は3.97万と、都心部に比べると1万円ほど下がりますので、投資しやすいのも特徴です。
今後沖縄モノレールが糸満市まで延長される可能性もありますので、今後を見据えた投資をするのであれば非常におすすめのエリアといえるでしょう。
軍用地
軍用地は、沖縄ならではの投資手法になります。
軍用地は一般の人でも買うことができ、借主である国から安定的なインカムゲインを得ることが可能です。
競争率が比較的高いという特徴があるものの、もし購入することができれば安定的な収益源となるでしょう。
沖縄での不動産投資を成功させるためにオーナーがやるべきこと
沖縄での不動産投資を成功するためにやるべきことはいくつかありますが、とくに以下の5つを意識して行動してみてください。
- 必ず現地に足を運ぶ
- 複数の不動産投資会社を比較して選ぶ
- 利回りを最重視して選ぶ
- 分散投資をする
- 新築や狭いワンルーム物件を避ける
1つずつ見ていきましょう。
必ず現地に足を運ぶ
沖縄の不動産投資を成功させるためには、最初の1回のみではなく定期的に現地へ足を運ぶようにしましょう。
沖縄は目まぐるしく変化している地域であり、災害なども多いエリアなので、実際に見ないとわからないこともたくさんあります。
移動が大変になるかもしれませんが、こまめに足を運び、土地勘や街並みなどをチェックしてみましょう。
複数の不動産投資会社を比較して選ぶ
沖縄の不動産投資に限った話ではありませんが、不動産投資をおこなう際は、必ず複数の不動産投資会社を比較して選ぶようにしましょう。
複数の不動産投資会社を比較することによって、よりよい物件を見つけられる可能性が高まります。
利回りを最重視して選ぶ
沖縄は、首都圏や関西圏、名古屋間などに比べると家賃相場が安いため、利回りを重視しないと採算が合わなくなってしまう可能性があります。
ただし、需要が非常に高い那覇市ではキャピタルゲインをねらえる可能性もありますので、多少物件価格が高くても投資する価値はあるかもしれません。
分散投資をする
沖縄は、台風などさまざまな自然災害が想定されます。
1つの物件に集中して投資してしまうと大きなリスクになってしまうので、なるべく分散投資を心がけ、トータルでの資産を守るようにしましょう。
新築や狭いワンルーム物件を避ける
沖縄は、比較的広い賃貸物件の需要が高く、ワンルームのような狭い物件は避けたほうが無難です。
また新築物件は価格が高騰しており、採算が合わなくなってしまうおそれがあるため、なるべく中古物件を検討してみましょう。
まとめ
今回は、沖縄の不動産投資について詳しく解説しました。
沖縄は、家賃相場は低いものの、今後も価格の上昇が期待でき、賃貸事業も非常に旺盛な地域です。
投資対象として非常に魅力的なので、不動産投資に興味ある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。