専業投資家として活躍するために!株式初心者が失敗しないための方法を解説

さまざまなメディアで専業投資家の姿を目にし、そのような方々に憧れをもっている人も多いでしょう。
「株主優待」など投資には多くのメリットがありますが、このような投資を専門におこなっているのが「専業投資家」です。

今回は投資をはじめたいと考えている投資初心者へ、専業投資家になるための必要な元手や得られる利益について解説します。また、兼業投資家と比較した場合のメリット・デメリット、専業投資家になるための方法なども紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

専業投資家とは?

まずは、「専業投資家」とはどのような人のことをいうのかを解説していきます。

 

専業投資家と兼業投資家の違いとは

専業投資家とは投資に専念し、その利益だけで生計を立てている人です。
これに対し、兼業投資家とはサラリーマンなどメインの仕事をもっていて、副業として投資もおこなっている人のことを指します。

初心者の場合、最初から専業投資家をめざすよりも、兼業投資家からはじめたほうがよいのかもしれません。
兼業投資家では、本業で収入が約束されている安心感があります。
たとえ投資で失敗してしまっても、生活費は確保できているため、いきなり生活に困ってしまうような状況になることはほとんどありません。

 

ただし、投資をおこなう時間にくわえ、投資の勉強をする時間が必要になります
兼業投資家では、投資にかけられる時間が少ないということを認識しておきましょう。

なお、個人投資家の職業は以下のようになります。

 

第1位:無職・年金のみ(23.1%)
第2位:管理職以外の勤め人(21.4%)
第3位:専業主婦・主夫(18.3%)

参照:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書(2020年)」|日本証券業協会

 

専業投資家になった際、職業欄には「無職」と記入します。
兼業投資家よりも専業投資家の人数が多いことが、上記の結果で推測できます。

 

専業投資家はどのくらいいるの?

一人の投資家が株式や債券を複数保有していることも少なくありません。
日本証券業協会は、名寄せをしたあとの個人投資家の人口を公表しており、2018年ではおよそ1,984.7万人という結果になっています。

上記で紹介した「第1位:無職・年金のみ(23.1%)」という割合とあわせてみると、このうち専業投資家は約458万人となるため、専業投資家として生活をしている人は比較的少ないということがわかるでしょう。

また専業投資家になった場合、投資の種類によって1日の過ごし方が変わります。
たとえば株トレーダーの場合、株式相場の最新情報を追いかけながら、できるだけ多くの利益を得る努力を続けます。

しかし、株式市場が開いている時間は9時~11時半、12時半~15時まで(11時半~12時半は昼休み)と短く、残りの時間を余暇にあてる方も少なくありません。
時間を有意義に使うことができる人であれば、専業投資家に向いているといえるでしょう。

 

専業投資家の年収や税金はどのくらい?

次に、専業投資家の資産について解説しましょう。
「平成30年度証券投資に関する全国調査(個人調査)」によると、専業投資家(職業:無職・年金のみ)の年収分布は以下のようになっています。

 

【専業投資家の年収分布】

年収 100万円未満 100~200万円未満 200~300万円未満 300~400万円未満 400~500万円未満 500~700万円未満 700~1000万円未満 1000万円以上
割合 31.1% 33.3% 24.0% 7.6% 2.8% 0.8% 0.3% 0.1%

参考:「平成30年度証券投資に関する全国調査(個人調査)」|日本証券業協会

 

専業投資家の多くは100万円~200万円ほどを稼ぐことができるという結果になっています。
割合は少ないですが、なかには1,000万円以上を稼いでいる専業投資家もいるようです。

また、この年収額に所得税がかかることになり、たとえば上場株式の配当金については総合課税・申告分離課税・申告不要(源泉徴収20.315%)から選ぶことになります。
1年間で20万円以上稼ぎ、「申告不要(証券会社による源泉徴収)」を選ばなかった場合には確定申告が必要です。
なお、支払う税金の額は以下の表のように変わっていくので、あらかじめチェックしておきましょう。

 

年収 100万円 200万円 300万円 400万円 500万円 700万円 1,000万円
税金 203,150円 406,300円 609,450円 812,600円 1,015,750円 1,422,050円 2,031,500円

専業投資家になるための元手はどのくらい?

専業投資家として生計を立てるためには、元手はいくら必要なのでしょうか。総務省の調査(2020年)によれば、単身世帯の消費支出の平均は約15万円となっています。
急な出費があることも考えて、約20万円あればゆとりをもった生活ができるといえます。
専業投資家として生計を立てる場合には、月額で20万円を稼ぐことを目標にしましょう。

月の稼働日数を20日とし、1日に1万円稼ぐことで月収20万円を達成可能です。
購入価格や売却価格にもよりますが、株式投資であればおおよそ100万円の元手が必要となるといえるでしょう。

 

専業投資家になるメリット・デメリットとは

専業投資家には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

 

■メリット
・ライフスタイルを自由に決められる
・技術しだいでは労働収入以上を稼げる

■デメリット
・稼ぎ続けなければいけないプレッシャーがある
・社会的な信用が下がる可能性がある

 

それでは1つずつ見ていきましょう。

 

メリット①:ライフスタイルを自由に決められる

時間に余裕ができる株式投資や不動産投資などの場合、ライフスタイルを自由に決めることができるというメリットがあります。

 

メリット②:技術しだいでは労働収入以上を稼げる

投資の勉強を続け、実際に試しながらスキルを磨くことで、労働時間単価が跳ね上がります。

 

デメリット①:稼ぎ続けなければいけないプレッシャーがある

生活費や預貯金などを投資のみで稼ぐことになるため、年金を受け取れる年齢になるまでは稼ぎ続けなければなりません。
投資に失敗すると、資産がマイナスになってしまうという可能性もあることを覚悟しておきましょう。

 

デメリット②:社会的な信用が下がる可能性がある

専業投資家の場合、職業欄には「無職」と記入することになり、収入が不安定だと判断されてしまいます。
クレジットカードの作成や住宅ローンを組む際など、社会的な信用は低いと見なされ、不利益を被る恐れがあります

 

兼業投資家から専業投資家になるためにすべき3つのこと

兼業投資家からはじめて専業投資家をめざすためには、以下の3つをこなすことがポイントとなります。

 

①安定して稼ぐための知識・技術を身につける

投資は大きく儲かる可能性もある分、失敗するリスクもあります。
また、安定した利益を得るためにも本や経験者のブログなどを参考にして、自分で勉強を続けることが必須です。

 

②投資の種類やスタイルを決める

投資への考え方や手法を「投資スタイル」といいます。
投資の種類が異なれば、運用期間(中長期・複数日間単位のスイングトレード・1日完結型のデイトレード)や運用型(安全・積極的)も異なります。
どの運用期間・運用型を選ぶべきか、あらかじめしっかりと決めておくことで、安定した利益を得ることができるでしょう。

 

③月々の生活費を試算する

投資に回す資金は余剰金でおこなうようにしてください。
生活費を削ってしまうと、ゆとりをもった生活を送れなくなってしまいます。
家賃額や食費、光熱費など実際にかかる生活費はいくらかかっているのかを試算し、投資に回す余剰金を把握しておきましょう。

 

これからはじめる人におすすめの投資方法

投資の初心者におすすめの投資方法を5つご紹介します。

 

株式投資

将来の業績アップが見込める会社の株式を購入し、定期的な配当金を得る投資方法です。
ただし、一定の利益を得るためには売却するタイミングを逃さないようにする必要があります。

東証第一部上場銘柄のなかでも取引が多い225銘柄を指す「日経平均(株価)」の平均配当利回りは、前期基準で1.70%(2021年10月15日時点)です。
少額ではじめることができるため、低リスクで投資をしたいという方に向いています

 

先物投資

ある商品を将来の一定期日に、現時点で決定した価格で売買契約をおこなうというのが先物取引です。
契約時には価格が決まっており、将来決定する商品価格よりも契約時の価格が安ければ、その差額が利益となります。

先物投資は株式・商品・指数など種類が豊富で、利回りもそれぞれ異なります。
安定した利回りが期待できる商品がある一方、ハイリターン・ハイリスクの取引となることも少なくありません。
そのため、余剰資金に余裕がある人に向いている投資方法といえるでしょう。

 

FX

FXでは、証拠金を支払うことにより、何倍もの外国為替で取引をすることができます。
外国為替の対象は米ドル・豪ドル・ユーロなどがあり、利回りもさまざまです。

チャレンジしやすいイメージがあるためか、日本では女性の投資家が多いことでも知られています。
少ない元手でハイリターンを得ることができる場合もありますが、その分ハイリスクでもある投資方法ですので、しっかり勉強に励むことができる人におすすめです。

 

債券

債券とは、相手に資金を提供することで決まった利息をもらえるという投資方法であり、国債・地方債などがあります。
債券の発行元が国や地方自治体のため、利益が安定しているのがメリットです。
ただし収益性は低いため、低リスクを求める人に向いている投資方法だといえます。

 

不動産投資

立地のよい不動産物件を投資用に購入し、賃貸に出して安定した家賃収入を得るという投資方法です。
ローンでの購入では団体信用生命保険に加入するため、万が一の際にはローン残債がなくなり、家族には収益物件を残すことができます。

また、ローン完済後には家賃収入のみが残るため、老後資金対策にもなります
コロナ禍でも高い需要の続く首都圏の駅近である区分マンションであれば、不動産投資の初心者にもおすすめです。

日本不動産研究所が行った「不動産投資家調査(2021年4月)」によると、都内の城南地区(目黒区・品川区・港区・大田区)におけるワンルームマンションの期待利回りは4.2%となっています。
期待利回りとは投資家が不動産から期待する利益のことで、この数値が高いほど大きな利益を生む可能性が高いといえます。

 

まとめ

最終的に専業投資家をめざす場合、生活費のことを考えると、まずは兼業投資家からはじめるのがベストといえます。
また、専業投資家・兼業投資家にはそれぞれにメリット・デメリットがあります。
生活費や投資に回す余剰金をコンスタントに稼ぐ必要がありますので、これらについても事前に考えておくようにしましょう。

専業投資家で成功するためには、実力だけでなく運も必要になります。
シビアな条件にも耐え、投資を楽しみながら励むことができる人に向いているといえるでしょう。

おすすめコラム一覧

コラム一覧に戻る