購入したタワーマンションを賃貸物件として貸し出し家賃収入を得るタワーマンション投資は、近年のタワーマンション人気もあって注目度が高まっています。
そんなタワーマンション投資のメリットとデメリットをここで知っておきましょう。
目次
タワーマンション投資の3つのメリット
タワーマンション投資のおもなメリットとしては、家賃設定の有利さ、アピールポイントの多さ、入居者の質の3点が挙げられます。
以下で詳しく解説します。
1. 家賃を高くしても入居者がつきやすい
賃貸マンションの家賃は「高層階ほど高い家賃になる」という流れがあるため、タワーマンションの高層階は一般的な賃貸マンションの家賃相場よりかなり高く設定しても入居者がつきやすいというメリットがあります。
築年数が少々たっていようと、一般的な新築マンションより高い家賃を設定することも可能です。
2. 設備面、立地条件、眺望などアピールポイントが多いのも強み
タワーマンションは豪華なエントランスやスカイラウンジ、強固なセキュリティ、さらにマンションによってはラウンジやバー、フィットネスやスポーツジムもあるなど、設備面の充実性が高いのが大きな魅力です。
また、タワーマンションは立地面についても、駅からすぐのアクセス、大型商業施設と隣接しているなど、有利な条件を持っているケースがきわめて多いという特徴もあります。
そして、タワーマンションならではの眺望の良さも、もちろん大きなアピールポイントです。タワーマンションの中でも特に高層階の住戸であれば、このメリットは特に大きくなります。
3. 入居者の多くが高所得なので入居者の質も高い
タワーマンションは家賃設定が高額となるため、賃貸でタワーマンションを利用できる人というのは、比較的高所得な人たちに限られてきます。
そのため、比較的家賃滞納のリスクが少ないのが大きなメリットとして挙げられます。
タワーマンション投資の3つのデメリット
タワーマンション投資のおもなデメリットとしては、物件の高さ、修繕積立金の負担、退去リスクの3点が挙げられます。
以下で詳しく解説します。
1. 一般的な賃貸マンションより初期費用やローン負担額が大きくなる
タワーマンションは一般的な賃貸マンションよりも物件価格が高額である分、頭金などの初期費用やローン負担額も、通常のマンション投資よりも大きくなってしまうというデメリットがあります。
2. 大規模修繕が必要となり修繕積立金が大幅値上げされる可能性が高い
タワーマンションは、大規模修繕に多額の費用がかかります。エレベーターなどの設備はもちろんのこと、外壁に関しては修繕だけでなく定期的な点検においても一般的なマンションよりもコストがかさみます。タワーマンションでは高すぎて足場が組めない分、ゴンドラを使用するなどの工夫が必要となるためです。
そうした理由もあり、最初のうちはそれほど高額ではない修繕積立金も、その金額のままでは大規模修繕時の負担をまかなえないため、その先は段階的にどんどん値上げされていく可能性がきわめて高くなります。
3. タワーマンションは意外と住みにくい!?早期の退去もあり得る
タワーマンションは「そこに住むこと自体がステータス」と考えられている部分もあるため、高い家賃でも入居者が決まりやすいという強みはありますが、入居者側が「住んでみたら意外と不便だった、住みにくかった」と感じて、早々に退去してしまうケースもあります。
早々に退去する理由としてはおもに、
- エレベーターがなかなか来ず、マンションを出るまでに時間がかかる
- 強風などの影響で揺れを感じてしまう
- 素晴らしい眺望も毎日見れば飽きる
などといったものが挙げられます。
タワーマンション投資を始める前にメリットとデメリットをよく理解しておこう
タワーマンション投資には「家賃を高く設定しても問題ない」「物件のアピールポイントが多い」「入居者の質が高い」などといったメリットがありますが、「物件価格が高い」「修繕積立金の将来的な大幅値上げリスクがある」「入居者の早期退去もあり得る」などのデメリットもあります。
タワーマンション投資はメリットだけに目を向けずデメリットの部分も考慮した上で投資計画を立て、慎重に検討するようにしましょう。