賃貸マンション・アパートで生活をしている際、換気扇やエアコンなどの設備が故障してしまうことがあります。
問題解決のために、管理会社に連絡を入れる必要がありますが、どこに連絡すればいいのかわからず困ってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、管理会社の調べ方、役割や管理形態、いい賃貸管理会社を探す方法を解説していきます。
賃貸マンション・アパートの管理会社の調べ方
賃貸物件で快適に生活するためにも、管理会社や管理会社の連絡先を調べておくことは大切です。
給湯器やエアコンの故障や不具合、退去に関する連絡については管理会社への連絡が必要になるからです。
まずは、管理会社の調べ方や連絡先の確認方法について見ていきましょう。
①契約書を確認する
まずは部屋を借りた際の契約書を確認しましょう。
契約書が手元にあれば、ほぼ確実に管理会社と連絡を取ることができます。
賃貸借契約書には、管理会社名と連絡先の記載があることが一般的だからです。
契約書に記載がない場合には、「入居後連絡先」や「注意事項」などの別紙に記載をされている場合があるので、別紙も確認をしてみましょう。
②エントランスの張り紙を確認する
2つ目の方法は、エントランスの張り紙を確認することです。
定期清掃の通知や入居者への連絡事項など、入居者へのアナウンスも管理会社の業務のひとつだからです。
また、張り紙以外にも管理看板が設置されていることがあります。
看板については、管理会社以外にも客付けをする仲介専門店の連絡先が記載されているケースもあるため、電話などで確認しておくと安心です。
③不動産会社や大家さんに問い合わせる
3つ目の方法は、不動産会社や大家さんに問い合わせることです。
契約したときの不動産会社に確認することで、管理会社を知ることができます。
また、契約した不動産会社にて管理を兼任していることや、大家さん自ら管理業務をおこなっている場合も少なくありません。
ほかにも、大家さんが隣に住んでいるようであれば、直接大家さんに聞いてみるのもひとつの方法です。
④他の居住者に聞く
シンプルに、ほかの居住者に聞くことも有効です。
ただし、これはどうしても管理会社がわからない場合など緊急のときに限られるでしょう。
きちんと事情を説明したうえで、無礼にならないよう注意する必要があります。
⑤インターネットで検索する
5つ目の方法は、インターネットで検索することです。
「マンション名+管理会社」で検索することで、比較的簡単に管理会社を調べることができます。
賃貸管理会社とは?
賃貸管理会社とは、物件オーナーに代わって賃貸運営に関わる業務を受託されている会社です。
管理会社とオーナーで賃貸管理契約を結び、管理会社は賃貸運営の業務をおこない、オーナーは管理会社に管理手数料を支払います。
賃貸管理会社の役割
賃貸管理会社の役割は主に以下の2つです。
役割 | 業務内容 |
---|---|
入居者管理 | 入居者募集・契約業務・リフォーム・家賃回収・トラブル対応など |
建物管理 | 清掃・巡回・設備管理・消防点検・保守管理など |
入居者管理は、入居から退去までの一連の業務が該当します。
賃貸経営に関わる入居者やオーナーなど、人に関する業務がメインです。
一方建物管理は、建物や設備に関する維持管理、長期修繕計画の立案などになります。
大家さんとの違い
大家さんと管理会社の違いは、物件の所有の有無です。
所有者は大家さんで、大家さんから管理業務を任されて代行しているのが管理会社になります。
管理内容は管理委託契約にて決まりますが、家賃やリフォーム費用の最終決定は所有者である大家さんがおこなうのが一般的です。
たとえば、家賃は賃貸運営に直結する大事な要素となるため、家賃設定や家賃の値下げについては管理会社単独で決めることができず、大家さんが最終的な判断をおこないます。
大家さんは管理委託手数料を管理会社に支払い、アパートやマンションの賃貸管理の実務を管理会社に任せますが、そのすべてを任せているというものではないのです。
賃貸管理会社の管理形態は物件により異なる
賃貸管理会社の管理形態は物件により異なり、主に以下の4種類に分けられます。
①常駐(住み込み)
管理人が常駐している管理形態です。
原則的に8~17時までの管理が一般的ですが、住み込みなどで常駐しているため夜間や緊急時でも対応が可能です。
また、住み込み以外にも高級マンションなどでは交代制で24時間管理人が常駐しており、コンシェルジュとして専属スタッフが対応しているケースも少なくありません。
特に一人暮らしの女性や小さな子どもがいる家庭におすすめの管理形態といえます。
②曜日限定の日勤
曜日や時間を限定している日勤の管理形態で、指定された管理人が派遣されます。
土日や祝日、夜間には管理人不在となりますが、管理時間が長く、清掃など建物の管理面に困ることはほとんどありません。
③特定の時間帯での巡回
特定の時間帯で巡回をする管理形態の場合、管理会社から派遣された管理人が見回りをおこないます。
また、警備員として派遣されることもあり、駅ビルやテナント、大きな商業施設などで採用されています。
④管理人不在(自主管理)
管理人が不在の管理形態は、小ぶりな賃貸マンションやアパートでよく見られます。
特定の管理人を置かない代わりに、委託を受けた清掃業者や管理会社の社員が清掃や巡回、電灯の交換などをおこなうのが一般的です。
またオーナー自らが自主管理をおこなっているケースも、管理人不在の管理形態に当てはまります。
よい賃貸管理会社を探す方法
不動産投資で成功するためには、パートナーでもある管理会社の選択は重要です。
投資家であれば、「少しでも信頼できる管理会社に管理を任せたい」と思うものではないでしょうか。
ここからは、安心して任せられる賃貸管理会社を探す方法を3つ紹介していきます。
①不動産投資会社から紹介してもらう
1つ目の方法は、不動産投資会社からの紹介を受けることです。
不動産投資会社は、グループ内に管理会社を設けているのが一般的です。
不動産投資会社のグループ内の管理会社であれば、投資家目線での賃貸運営の提案を受けられるメリットがあります。
また、他の投資家の成功事例や募集条件を知ることができる可能性もあるでしょう。
②周辺地域で多数の実績があるか調べる
周辺地域で多数の実績があるかどうか調べることも重要です。
実績を確認する際には、募集条件や家賃、成約までの期間などをチェックするとよいでしょう。
過去の実績を確認することで、具体的なイメージが膨らむのは大きなメリットになります。
③会社の評判を調べる
最後の方法は会社の評判を調べることです。
管理会社のホームページや大家さんの声などをインターネットで検索をしましょう。
ホームページからは、管理戸数や空室対策など管理会社が強みとしていることがわかります。
また、大家の会などのコミュニティから大家さんや投資家の生の声を調べることも有効でしょう。
連絡頻度やトラブルの対応状況など、管理会社の質や評判を聞くことができます。
まとめ
管理会社の連絡先がわからないときは、最初に受け取った契約書を見るのが早くて確実な方法です。
契約書が見つからない場合は、仲介会社に問い合わせて確認するのがよいでしょう。
設備の故障や隣人とのトラブル時に慌てないよう、事前に準備しておきましょう。
また、不動産を所有し管理を依頼するには、不動産投資会社から紹介してもらうのが理想です。
実績や評判などを中心に、管理会社の特徴や強みを調べていき、理想の管理会社を見つけましょう。